薄毛治療
薄毛治療

薄毛は、男性にも女性にも共通するお悩みのひとつです。「年齢だから仕方ない」とあきらめるのではなく、早期からのケアや治療によって改善を目指す方が増えています。薄毛治療への関心が高まる一方で、海外から個人輸入した薬が偽造品であったり、自己判断で誤った使用をしてしまったりと、健康被害につながる事例も少なからず報告されています。薄毛のご相談は医療機関がおすすめです。
AGA(Androgenetic Alopecia)とは「男性型脱毛症」のことで、思春期以降に徐々に薄毛が進行します。MPHL(male pattern hair loss)とも言われます。
AGAによる薄毛にはパターンがあり、額の生え際や頭頂部の髪のどちらか一方、または双方から薄くなり進行していくことが多く、後頭部の髪の毛は残ります。細くて短い髪の毛が多くなり、薄毛が目立つようになります。遺伝的な要因が大きく関係しており、家族にAGAの方がいる場合はリスクが高まります。
通常、髪の毛は「成長期」→「退行期」→「休止期」のサイクルで生え変わり、毛周期(ヘアサイクル)と呼ばれます。通常のヘアサイクルは男性の頭髪では約3〜5年で、約9割の髪の毛が成長期にあり、約1割の髪の毛が休止期にあるといわれます。
AGAの主な原因は、男性ホルモンであるテストステロンの代謝物であるDHT(ジヒドロテストステロン)です。このDHTがアンドロゲン受容体と結びつくことで、ヘアサイクルを乱して成長期が短くなります。ヘアサイクルを繰り返す中で休止期にある毛が多くなり、額の生え際や頭頂部の頭髪は軟毛化して細く短くなってきます。つまりAGAでは、髪の毛が十分に成長しないまま抜けて休眠状態にある毛包が多くなってしまうために、薄毛の状態になります。AGAは進行性で、何もしないでいると髪の毛は減り続け、徐々に薄くなっていきます。
AGA自体は病気ではなく必ずしも治療しなくてはならないものではありませんが、外見の変化によって自信を失ったり、対人関係に影響を感じられたりというお悩みも少なくありません。近年ではAGA治療に対する社会的な理解も進み、治療を受けること自体が特別なことではなくなっています。
当院では、主に内服薬(フィナステリド・デュタステリド)やミノキシジル外用薬による治療を行っております。AGA治療は継続が必要です。無理のない早めのケアで改善を目指しましょう。
FPHL(female pattern hair loss)とは「女性型脱毛症」のことです。女性型脱毛症の病態はあまり分かっておらず、男性ホルモンの関与や閉経後の女性ホルモンの低下だけでは説明がつかないことから、最近ではFPHLという言葉を使用することが増えています。一部の方は婦人科疾患や内分泌疾患によって男性ホルモンが増えて男性型脱毛症と類似することから、AGA(男性型脱毛症)に女性を意味するfemaleの頭文字をつけてFAGAとも言われます。
FPHLではAGAと異なり生え際は残りますが、頭頂部の比較的広い範囲に薄毛がみられます。はじめは髪の分け目が薄くなったと言われる方も多いです。多くの方は更年期前後に自覚されます。
またFPHLでは「休止期脱毛」との鑑別が大切です。「休止期脱毛」は比較的短期間の抜け毛を訴えることが多い一方、FPHLは徐々に薄毛が進み頭頂部の髪の毛が細くコシがなくなってきたと言われることが多いです。
近年は美容意識の高まりにより、FPHLについても関心が高まっています。いつもの皮膚科でぜひお気軽にご相談ください。
当院ではミノキシジル外用薬を中心としたケアをご提案いたします。
当院では、男性・女性を問わず、薄毛のお悩みに対して医師がカウンセリングを行い、医学的根拠に基づいた治療をご提案します。
ご希望の方は毛髪の状態をお手持ちのスマホで定期的に撮影いたしますので、お声かけください。経過を一緒に確認しながら、治療を進めてまいります。
「自分らしく自信を持って年齢を重ねたい」「髪が細くコシがなくなってきた」「分け目が気になる」「最近抜け毛が多い気がする」「家族に薄毛の人がいて心配」など、少しでも気になることがある方は、お気軽にご相談ください。
一緒に髪の健康を守りましょう。
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