2026年7月30日

こんにちは。今回は、「よく繰り返します‥」と来院される患者さまも少なくない「口唇ヘルペス」についてお話しします。「風邪を引いた後になりました」、「仕事のストレスが溜まると口唇ヘルペスが起こりそうな口の周りのピリピリ感が出てきます」とご相談を受けることも多いです。看護師Mも夏の終わりなど疲れが溜まった頃になることが多いです。
実は口唇ヘルペスは”ピリピリ・チクチク”と感じ始めた初期段階で治療を始めることで予防ができることも多いと、ご存じですか。辛い症状を早めに抑えられたらどんなに楽になることかと思いますよね。
今回は症状や治療法、周囲へうつさないための注意点をご紹介します。
口唇ヘルペスとは?

口唇ヘルペスは「単純ヘルペスウイルス(HSV-1)」によって起こる感染症です。
前兆として唇がピリピリ、チクチク、ムズムズとして、半日〜数日で赤く腫れてきて、小さな水ぶくれができます。
その後1〜2週間ほどでかさぶたになり、自然に治っていきます。
水ぶくれが治ってもウイルスは完全に体からいなくなるわけではありません。
神経に潜伏し、ウイルスは残り続けます。そして疲れやストレス、睡眠不足、風邪や強い紫外線などの疲れをきっかけに何度も再発することがあります。
再発のサインを見逃さないで!
口唇ヘルペスはいきなり水ぶくれができるわけではありません。
多くの方は、水ぶくれができる数時間〜1日前から
・ピリピリする
・チクチクする
・ムズムズする
・かゆい
・熱っぽさを感じる
といった違和感を覚えます。
その後、赤みが出て小さな水ぶくれをなり、痛みを伴って破れ、かさぶたになって治る。
という経過をたどります。
「いつものピリピリがきた!」と気付ける方は、このタイミングが治療開始のベストタイミングです。
なぜ早期治療が大切なの?
口唇ヘルペスはウイルスが増え始めた初期に抗ウイルス薬を使用すると、ウイルスの増殖を抑えることができます。
早めに治療を始めることで、
・症状が軽く済みやすい
・水ぶくれが大きくなりにくい
・痛みを抑えられる
・治るまでの期間を短縮できる
といったメリットがあります。
反対に水ぶくれが大きくなってからでは薬の効果が十分に得られにくくなるため、「ピリピリしてきた」と感じたら早めの受診がおすすめです。
皮膚科での治療
口唇ヘルペスは抗ウイルス薬で治療します。
症状や再発の頻度に応じて、
外用と内服を使い分けます。
再発を繰り返す方では、症状がで始めたタイミングで服用できるお薬を処方することもできます。
自己判断で市販薬に頼るのではなく、症状に合った治療を受けることが大切です。
家族やパートナーにうつさないために
水ぶくれの滲出液の中にはたくさんのウイルスが含まれており、感染力が非常に強い状態です。
症状がある間は、
・水ぶくれを不用意に触らない
・触ったらすぐに手を洗う
・タオルや食器、コップを共用しない
・小さな子どもとの接触には注意する(うっかり頬擦りしてしまって唇が触れてしまうなど)
ことが大切です。
また水ぶくれを無理に潰すと症状が悪化したり、周囲へ感染を広げたりする原因になるため、避けましょう。
「またかも」と思ったら、早めに皮膚科へ
口唇ヘルペスは早期治療が何よりも大切な病気です。
「ピリピリする」「チクチクする」といった初期症状に気づいたら、できるだけ早めに皮膚科を受診しましょう。
早めの治療によって症状を軽く抑え、辛い期間を短くすることが可能です。
気になる症状がありましたら、お気軽に当院までご相談ください。